2022.06.23
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マルタスで展示中!企画担当が語る、未来に残したい中津万象園の魅力
中津万象園、広報のY口です。
現在、丸亀市市民交流活動センターマルタスにて中津万象園保勝会主催「庭には二羽にわとりはいない、伝えたい庭のコトはある」展を開催中です。( 無料 / 8月3日まで展示予定)そこで今回は、展示を企画担当いただいた神山結衣さんに、企画の想いなどお話をうかがいました。万象園にお越しいただいた時の写真も添えて、お送りします!
神山さんと丸亀とのご縁
【Y口】 現在マルタスで市民活動のサポートに従事されている神山さんですが、ご出身もこちらですか?
【神山】 いいえ、こちらとは縁もゆかりも無い東京都出身です。
【Y口】 なんでまた丸亀へ?
【神山】 美大生の時に、HOTサンダルプロジェクトで手島へ来たのがきっかけで、丸亀の穏やかな気候風土や住民の皆さんのあたたかい人柄に触れ、移住を決意しました。
【Y口】 え、そんな即決で?
【神山】 即決でしたね。元々引っ込み思案だった私が、こうして人と話せるようになったのも、島で過ごした日々が自分の知らなかった積極的な一面を引き出してくれたからだと思います。文字通り、人生を変えてくれた場所。だからその恩返しをしたくて、丸亀で暮らしながら、丸亀の活性化のためにお手伝いしている毎日です。
中津万象園との縁
【Y口】 万象園に来るのは?
【神山】 実はこれが2回目なんです。毎日出勤途中に看板の前を通っていて、「行ってみたいな」とずっと思っていたのですが(笑)
【Y口】 あ、あの看板見てる人いたんだ!設置する時に「こんなとこ付けて誰が見んねん」とか言っちゃってましたが、少なくともおひとりには効果ありましたよ理事長!(笑)
マルタス近くにある「あの看板」
【Y口】で、1回目の来園はどのタイミングで?
【神山】 マルタスができる前は丸亀市の臨時職員だったのですが、その時に富士建設の眞鍋社長にお世話になり、「うちが運営している大名庭園があるから、一度見においで」とお誘いいただきました。そして、今回の展示を担当するにあたって、眞鍋さんにお招きいただき、ご本人に園内をご案内いただきました。
【Y口】 私も案内されたこと無いのに!
【神山】 庭園の一部みたいに中にいらっしゃるじゃないですか(笑)
【Y口】 まあそうですけど。「まるがめクエスト」にもちゃっかり出てますしね。いや、私のことはさて置き、今回のスライドショー展示はどういう経緯で企画されたものですか?
【神山】 眞鍋社長には色々とお世話になったので、何らかの形で恩返ししたい、という気持ちがどこかにありました。そうこうしている間にマルタスへの勤務が決まり、さまざまなイベントを企画する機会にも恵まれ、中津万象園の展示でマルタスを館内ジャックできないか、というプランを眞鍋社長に持ち込みました。その時は実現しませんでしたが、今回スライドショー展示に形を変えて開催できることになりました。
【Y口】 そこまで中津万象園を推してくれる理由は?
【神山】お世話になった眞鍋社長に恩返ししたい、という気持ちが半分と、「市民の財産として未来へ残したい」という中津万象園の発信に共感したことが半分ですね。
あじさいと神山さん
中津万象園への「思い」
【Y口】 多くの丸亀市民にとっての中津万象園は、スネ毛と同じでいつもそこにある状態に慣れてしまって、気にもしてない存在なんですよね。
【神山】 スネ毛は気になりますけど……感覚はわかります(笑)
【Y口】レディに対して不適切な例えでした。なんでスネ毛を出した自分(笑)
気を取り直して、神山さんから見た万象園は、どういった場所ですか?
【神山】 宝の山です!長い歴史のある場所ですから、それだけ関わってきた人たちも多いでしょうし、たくさんの人たちの「思い」がギュッと詰まった場所なんだな、と思います。園を形成する木々や建物の一つひとつに、そうした「思い」が宿っていると思うと、それだけの物語がここにはあるんだ、とワクワクしちゃいます。マルタスのコンセプトは「ひとづくり」でして、このような人々の「思い」を形にしていく仕事をしているので、やっぱりそういう目線で見てしまいますね。
【Y口】 その歴史の中に、今神山さんの「おっさんがストーカーのようについてきて、写真を撮りながら話しかけてきた」という思いも加わりました。
【神山】 そこまでの悪意はありませんから!(笑)私の思いは、どちらかと言えば郷愁ですかね。
【Y口】 郷愁?このドブ池に?
【神山】 山口さん、自虐が過ぎますよ?って、つい名前呼んじゃったじゃないですか!
万象園の八景池がヘドロ問題を抱えていることは存じ上げています。私の地元にも、万象園とよく似た公園があって、同じような池がありました。こうしてベンチに座ってぼんやり池を眺めていると、ふるさとの風景や、当時池を眺めながら考えていたことなどを思い出します。
【Y口】 そこってひょっとして、あの番組で水全部……?
【神山】 抜きました(笑)
【Y口】 やっぱりねえ。うちも水全部抜きたいのですが、実は綺麗になったらなったで問題があるらしいんですよね。
【神山】 えっ、気になります!マルタスで7月24日㈰にスライドショー展示の一環として開催される庭師さんのトークイベントで語ってもらえたりしませんか?
【Y口】 ご自身が司会されるイベントの宣伝を強引にぶち込んできましたね(笑)ひょっとしたら語ってくださるかもしれませんね。
そして、これから・・・
【Y口】 最後に、神山さんの今後の夢や目標などを。丸亀には永住するご予定ですか?
【神山】 分かりません。いつか自分で納得できる結果が残せた時に、恩返しが終わるのかな、とは思います。その時の状況にもよりますよね。
【Y口】 他には何か?
【神山】 中津万象園さんで7月9日から始まる石村嘉成さんの展覧会期間中、マルタスで石村さんの講演会を企画しています。そのお手伝いもさせていただいていますが、実際に石村さんの絵を拝見する機会がありました。そしたらもう、絵を描きたい欲がふつふつと湧いてきて……。
【Y口】 元々絵を描くために丸亀に来たんですもんね。
【神山】 そうなんですよ。その頃の絵に対する情熱が再燃してまして、いずれは自分の個展をしたいな、と。
【Y口】 マルタスで?
【神山】 丸亀美術館さんでお願いしても?
【Y口】 万象園の絵をいっぱい描いてくれたら、考えなくもないです(笑)
【神山】 うーん、じゃあまずは万象園に行く手段を何とかしないとですね。車、買おうかな……。
お話ありがとうございました!
神山さんのためにも巡回バス路線の中津万象園までの延伸に期待しつつ、今回は終わりたいと思います。
次回は丸亀住みます芸人でおなじみの大木亀丸さんの登場ですよ。乞うご期待!
関連情報
中津万象園保勝会主催
「庭には二羽にわとりはいない、伝えたい庭のコトはある」展
場所:丸亀市市民交流活動センターマルタス 1F
期間:〜8月3日まで展示予定
無料展示
【中の人が語る、万象園こぼれ話シリーズ】
① 中の人が語る!公式HPにも載っていない中津万象園の歴史。
② 公式HPにも載っていない中津万象園・丸亀美術館のヒミツ。
③ 大正時代はドイツ人が野球をしていた?100年前の中津万象園
④ サツキとツツジの見分け方って?中津万象園の庭師さんに聞くサツキの話
⑤ 【100年前と比べてみた】戦前の絵葉書で見る中津万象園の今と昔
⑥マルタスで展示中!企画担当が語る、未来に残したい中津万象園の魅力
中津万象園では賛助会員を募集中です。
丸亀市の貴重な文化財である「中津万象園・丸亀美術館 」。歴代藩主たちが約100年の歳月をかけて造り上げた大名庭園をいっしょに守っていきませんか?「支援したい!」という方には当園のファンクラブ的な組織である丸亀京極万象園賛助会へのご入会をお願いしています。応援、どうぞよろしくお願いします。
丸亀京極万象園賛助会
詳しくはこちら
中津万象園・丸亀美術館 概要
中津万象園・丸亀美術館
〒763-0054香川県丸亀市中津町25-1
http://www.bansyouen.com/
中津万象園が表紙!
月刊マルータ2021年9月号
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現在、丸亀市市民交流活動センターマルタスにて中津万象園保勝会主催「庭には二羽にわとりはいない、伝えたい庭のコトはある」展を開催中です。( 無料 / 8月3日まで展示予定)そこで今回は、展示を企画担当いただいた神山結衣さんに、企画の想いなどお話をうかがいました。万象園にお越しいただいた時の写真も添えて、お送りします!
神山さんと丸亀とのご縁
【Y口】 現在マルタスで市民活動のサポートに従事されている神山さんですが、ご出身もこちらですか?
【神山】 いいえ、こちらとは縁もゆかりも無い東京都出身です。
【Y口】 なんでまた丸亀へ?
【神山】 美大生の時に、HOTサンダルプロジェクトで手島へ来たのがきっかけで、丸亀の穏やかな気候風土や住民の皆さんのあたたかい人柄に触れ、移住を決意しました。
【Y口】 え、そんな即決で?
【神山】 即決でしたね。元々引っ込み思案だった私が、こうして人と話せるようになったのも、島で過ごした日々が自分の知らなかった積極的な一面を引き出してくれたからだと思います。文字通り、人生を変えてくれた場所。だからその恩返しをしたくて、丸亀で暮らしながら、丸亀の活性化のためにお手伝いしている毎日です。
中津万象園との縁
【Y口】 万象園に来るのは?
【神山】 実はこれが2回目なんです。毎日出勤途中に看板の前を通っていて、「行ってみたいな」とずっと思っていたのですが(笑)
【Y口】 あ、あの看板見てる人いたんだ!設置する時に「こんなとこ付けて誰が見んねん」とか言っちゃってましたが、少なくともおひとりには効果ありましたよ理事長!(笑)
マルタス近くにある「あの看板」
【Y口】で、1回目の来園はどのタイミングで?
【神山】 マルタスができる前は丸亀市の臨時職員だったのですが、その時に富士建設の眞鍋社長にお世話になり、「うちが運営している大名庭園があるから、一度見においで」とお誘いいただきました。そして、今回の展示を担当するにあたって、眞鍋さんにお招きいただき、ご本人に園内をご案内いただきました。
【Y口】 私も案内されたこと無いのに!
【神山】 庭園の一部みたいに中にいらっしゃるじゃないですか(笑)
【Y口】 まあそうですけど。「まるがめクエスト」にもちゃっかり出てますしね。いや、私のことはさて置き、今回のスライドショー展示はどういう経緯で企画されたものですか?
【神山】 眞鍋社長には色々とお世話になったので、何らかの形で恩返ししたい、という気持ちがどこかにありました。そうこうしている間にマルタスへの勤務が決まり、さまざまなイベントを企画する機会にも恵まれ、中津万象園の展示でマルタスを館内ジャックできないか、というプランを眞鍋社長に持ち込みました。その時は実現しませんでしたが、今回スライドショー展示に形を変えて開催できることになりました。
【Y口】 そこまで中津万象園を推してくれる理由は?
【神山】お世話になった眞鍋社長に恩返ししたい、という気持ちが半分と、「市民の財産として未来へ残したい」という中津万象園の発信に共感したことが半分ですね。
あじさいと神山さん
中津万象園への「思い」
【Y口】 多くの丸亀市民にとっての中津万象園は、スネ毛と同じでいつもそこにある状態に慣れてしまって、気にもしてない存在なんですよね。
【神山】 スネ毛は気になりますけど……感覚はわかります(笑)
【Y口】レディに対して不適切な例えでした。なんでスネ毛を出した自分(笑)
気を取り直して、神山さんから見た万象園は、どういった場所ですか?
【神山】 宝の山です!長い歴史のある場所ですから、それだけ関わってきた人たちも多いでしょうし、たくさんの人たちの「思い」がギュッと詰まった場所なんだな、と思います。園を形成する木々や建物の一つひとつに、そうした「思い」が宿っていると思うと、それだけの物語がここにはあるんだ、とワクワクしちゃいます。マルタスのコンセプトは「ひとづくり」でして、このような人々の「思い」を形にしていく仕事をしているので、やっぱりそういう目線で見てしまいますね。
【Y口】 その歴史の中に、今神山さんの「おっさんがストーカーのようについてきて、写真を撮りながら話しかけてきた」という思いも加わりました。
【神山】 そこまでの悪意はありませんから!(笑)私の思いは、どちらかと言えば郷愁ですかね。
【Y口】 郷愁?このドブ池に?
【神山】 山口さん、自虐が過ぎますよ?って、つい名前呼んじゃったじゃないですか!
万象園の八景池がヘドロ問題を抱えていることは存じ上げています。私の地元にも、万象園とよく似た公園があって、同じような池がありました。こうしてベンチに座ってぼんやり池を眺めていると、ふるさとの風景や、当時池を眺めながら考えていたことなどを思い出します。
【Y口】 そこってひょっとして、あの番組で水全部……?
【神山】 抜きました(笑)
【Y口】 やっぱりねえ。うちも水全部抜きたいのですが、実は綺麗になったらなったで問題があるらしいんですよね。
【神山】 えっ、気になります!マルタスで7月24日㈰にスライドショー展示の一環として開催される庭師さんのトークイベントで語ってもらえたりしませんか?
【Y口】 ご自身が司会されるイベントの宣伝を強引にぶち込んできましたね(笑)ひょっとしたら語ってくださるかもしれませんね。
そして、これから・・・
【Y口】 最後に、神山さんの今後の夢や目標などを。丸亀には永住するご予定ですか?
【神山】 分かりません。いつか自分で納得できる結果が残せた時に、恩返しが終わるのかな、とは思います。その時の状況にもよりますよね。
【Y口】 他には何か?
【神山】 中津万象園さんで7月9日から始まる石村嘉成さんの展覧会期間中、マルタスで石村さんの講演会を企画しています。そのお手伝いもさせていただいていますが、実際に石村さんの絵を拝見する機会がありました。そしたらもう、絵を描きたい欲がふつふつと湧いてきて……。
【Y口】 元々絵を描くために丸亀に来たんですもんね。
【神山】 そうなんですよ。その頃の絵に対する情熱が再燃してまして、いずれは自分の個展をしたいな、と。
【Y口】 マルタスで?
【神山】 丸亀美術館さんでお願いしても?
【Y口】 万象園の絵をいっぱい描いてくれたら、考えなくもないです(笑)
【神山】 うーん、じゃあまずは万象園に行く手段を何とかしないとですね。車、買おうかな……。
お話ありがとうございました!
神山さんのためにも巡回バス路線の中津万象園までの延伸に期待しつつ、今回は終わりたいと思います。
次回は丸亀住みます芸人でおなじみの大木亀丸さんの登場ですよ。乞うご期待!
関連情報
中津万象園保勝会主催
「庭には二羽にわとりはいない、伝えたい庭のコトはある」展
場所:丸亀市市民交流活動センターマルタス 1F
期間:〜8月3日まで展示予定
無料展示
【中の人が語る、万象園こぼれ話シリーズ】
① 中の人が語る!公式HPにも載っていない中津万象園の歴史。
② 公式HPにも載っていない中津万象園・丸亀美術館のヒミツ。
③ 大正時代はドイツ人が野球をしていた?100年前の中津万象園
④ サツキとツツジの見分け方って?中津万象園の庭師さんに聞くサツキの話
⑤ 【100年前と比べてみた】戦前の絵葉書で見る中津万象園の今と昔
⑥マルタスで展示中!企画担当が語る、未来に残したい中津万象園の魅力
中津万象園では賛助会員を募集中です。
丸亀市の貴重な文化財である「中津万象園・丸亀美術館 」。歴代藩主たちが約100年の歳月をかけて造り上げた大名庭園をいっしょに守っていきませんか?「支援したい!」という方には当園のファンクラブ的な組織である丸亀京極万象園賛助会へのご入会をお願いしています。応援、どうぞよろしくお願いします。
丸亀京極万象園賛助会
詳しくはこちら
中津万象園・丸亀美術館 概要
中津万象園・丸亀美術館
〒763-0054香川県丸亀市中津町25-1
http://www.bansyouen.com/
中津万象園が表紙!
月刊マルータ2021年9月号
この記事を書いた人
- 月刊マルータ・丸亀・宇多津に関するニュースをお届けします!
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