e-とぴあ・かがわ ロボット・ラボ探究コース卒業生。「楽しむこと」と「改善する力」を次の世代へ。

ロボット・ラボ卒業生で現在、香川県立坂出工業高等学校教員を勤める長尾 景虎さんをご紹介します。

長尾景虎(ながお かげとら)さん

1996年生まれ

2007年、e-とぴあ・かがわ ロボット・ラボ第一期生

2012年、サッカーロボットチーム「Moon」の一員としてのロボカップ世界大会(メキシコシティ)にジュニアサッカー日本代表として出場、スーパーチーム競技で3位

香川県立坂出工業高等学校卒業

名古屋市の自動車大学校卒業

香川に戻って整備士として就職の後、香川県立坂出工業高等学校教員となる

ロボット・ラボ第1期生として、チーム「Moon」で世界大会に挑んだ長尾 景虎さん。現在は坂出工業高校で教員を務め、生徒たちとロボット相撲に取り組んでいます。

ロボット・ラボで過ごした「ごちゃまぜ」の時間が、今の教育の原点になっているといいます。

「遊戯王しに来ていた」と言われた第1期生

「第1期生でしたけど、技術的にはそんなに熱心じゃなかったです。『遊戯王しに来てた』なんて言われていました(笑)。」

「ほかのメンバーのようにバリバリやるタイプじゃなくて、Moonでの僕の役割は『雑用と作業、二人のメンタルケア』でした。」

「でも、こんなロボット・ラボでの日々が、今の私の原点だと思っています」

チームMoonについて

「ごちゃまぜ」の環境が今の教育に生きる

「ロボラボでは、頑張っている子は寝ずに必死にずっとロボットを作っている。でも、そうでない子も混在している。その『ごちゃまぜ』の環境が良かったんだと思います。できない子の気持ちも分かるし、できる子のすごさも分かる。両方を知っているから、今の教育に生きていると思います」

母校の先生から届いたひと言

「坂出工業で高校生活を過ごし、名古屋市の自動車大学校に入学しました。実は、整備コンクールで優勝したら卒業制作のリーダーを任せられるくらい、かなりの好成績で卒業したんです。整備士として香川に戻ってきて、就職1年目のときでした。母校から『教員になってくれんか』って。正直、他の会社からも声がかかり、待遇も別の会社の方が良かった。でも、高校時代に本気で向き合ってくれた先生のことを思い出して、『俺もそうなりたい』って思ったんです」

一人で始めたロボット相撲。「勝てるわけない」から全日本大会3位へ

「最初は一人で始めて、周りからはバカにされました。『全国の強豪に勝つのは難しい』って。でも、ロボット・ラボで学んだ『改善』の精神があったんです。何度も何度も試行錯誤しました」

「プログラミングがダメなら本を買って勉強。基板が壊れたら設計し直す。ESP32とArduinoの本を買い込んで、電気は他校の先生に頭を下げて教えてもらって。基板は100枚以上作りました。失敗しては改善、また失敗しては改善の繰り返しです。給料も全部つぎ込んで(笑)」

まずは、自分が楽しそうにやる

「まず、楽しそうにやること。教える側が楽しくなかったら、生徒も興味を持たないと思うんです」

そして、もう一つ大切にしているのが「改善する力」です。

「今の子どもたちは『やったことない』『調べても分かりませんでした』って受動的になりがち。でも、調べた情報をもとに何かしら行動を起こしたのか、試してみたのか。そこが大事なんです」

「生徒が『そんなんできんやろ』って限界を作ろうとしても、目の前で必死に試行錯誤している姿を見せる。すると『なんか楽しそう』って思ってくれるんです」

ロボラボで「どうしたらもっと強くなるか」
試行錯誤し続ける仲間の姿を見られたその環境が
今の私を作ってくれたと思っています。

eとぴあ・かがわ

香川県立坂出工業高等学校

ロボカップジュニアジャパン