こんにちは。全国のチェーンストアについて、ビジネスサイトなどでコラムを執筆しているライターの谷頭和希です。
バタバタしているうちに久しぶりの投稿になってしまいました。
コロナ禍のときから、ボルダリングにはまっています。
マルータエリアでもボルダリング場を探しているのですが、あまり無いですね……。
前回はイオンタウン宇多津のサイゼリヤが、都心部のサイゼリヤと比べると、ちょっとばかり寂しい、という話を受けて、そこに立ちはだかる「うどんの壁」問題を取り上げました。
今日は、この「うどんの壁」問題をさらに解明してみましょう。
「うどんの壁」は香川県のランチ需要において「値段」「ブランドイメージ」で、他店の前に立ちはだかっている、というのが今回の結論です。

サイゼリヤのランチはうどんと戦えるか
料理の種類の違いや味の問題など、ランチを選ぶ際の基準にはさまざまあると思いますが、最初は「値段」に絞って、この「うどんの壁」を検証してみましょう。
まずは、サイゼリヤの方から。
サイゼリヤのランチは、セットメニュー(メインディッシュにミニサラダとスープが付いてくるもの)で税込500円。
サイゼリヤの売りの一つは、この超低価格の設定。
500円でランチメニューが食べられる店は、他のチェーンではほとんどありません。
この辺り、サイゼリヤの経営努力には頭が下がる思いです。
では、うどんはどうか。
百十四経済研究所は、2021年から年次で香川県民のうどんの消費状況についてアンケートを取っています(http://www.114eri.or.jp/pdf/20231012_research.pdf)。
最新の調査である2023年では、県民のうどん外食一回当たりの平均支払金額は 503.96 円と推定されています。
うどん外食のほとんどがランチでしょうから、これはイコール「うどんをランチとして食べるときに支払う金額」と捉えてもいいでしょう。
それが503円なわけです。
つまり、サイゼランチとうどんランチは、ほぼ同等の値段。
五分五分の戦いが繰り広げられていますね。
やはり、うどんというブランドが強い?
サイゼリヤのようなチェーンが香川で勝つためには、何が必要なのでしょうか。
うどんの値段とほぼ同じぐらいで料理が提供できるとすれば、それはやはりうどんと並ぶランチの候補になるはず。
それでもなお、うどんが強いのは、やはり香川県人にとって「うどん」が持つ伝統、というかブランド、が効いてくるのではないか。
もっと簡単な言葉でいえば、やはり香川の人にとっては「うどん」が日常として根付いている、ということだと思います。
一方でサイゼリヤの方は、特に香川にまだ4店舗ほどしかなく、そのイメージが十分に根付いていない、ということがいえそうです。
今、これを書きながら思い出したのですが、私が中学生ぐらいの頃、丸亀にはじめて「スシロー」ができたとき、連日連夜の長蛇の列が出来ていました。
うどんの食文化と回転寿司という食文化が、真っ向から対立しないからでしょう。
逆に、ランチ系で勝負するチェーンにおいて、香川での出店を行うときは「値段」「ブランド」を兼ね揃えた「うどん」という最強の存在がまさに「うどんの壁」として立ちはだかっている、といえるでしょう。

ちなみにこの話を月刊マルータ発行人のくすさんにすると、「サイゼリヤは混んでいる、という先入観があるのかも」「うどんは圧倒的に提供スピードが早いからかも」というご意見も。
確かに、これらの理由もありそうです。
特に提供スピードの早さは、間違いなくファミレスよりもうどん屋の方が上回っています。
いずれにしても、「うどんの壁」はだいぶ高く立ちはだかっているのです。
- 第1回 イオンタウン宇多津の歴史
- 第2回 宇多津ビブレとイオンタウン宇多津の違い
- 第3回 イオンタウン宇多津のサイゼリヤ
- 第4回 サイゼリヤと讃岐うどん








