本記事は、中津万象園、広報のY口さんに取材していただいた内容を編集しております。
丸亀にある中津万象園の春を象徴する花、サツキ。

実は、サツキは香川県丸亀市の市花です。
中津万象園横に架かる中津大橋にも、うちわに丸亀城とサツキをあしらった意匠が施されています。

皐月(5月)に咲くことからその名がついたとも言われるサツキですが、よく似た花にツツジがあります。
本記事では、サツキとツツジの見分け方を、当園のお庭さん(庭師)のH口さんに伺いました。
結論から言うと、サツキもツツジの一種です。
庭師さんに聞くサツキとツツジの違い
Y口
まず、サツキとツツジは何が違うのですか?
H口
厳密に言うと、違いはないのですよ。

サツキはサツキツツジとも呼ばれ、ツツジ科ツツジ属の花ですので、実はサツキもツツジの一種なのです。
Y口
なるほど、違いはない、ということですね。
ありがとうございました!……って終わってまうがな!(笑)
では、園内でみんながツツジと呼んでいるあの花は何でしょう?

H口
あれはヒラドツツジです。
園内には、数は少ないですがキリシマツツジやドウダンツツジなども植えていますが、圧倒的に多いのはヒラドツツジですね。
数で言えば、サツキと同じくらいはあります。
Y口
そうなんですね!
サツキとヒラドツツジの見分け方とは?
Y口
では、サツキとヒラドツツジの見分け方を教えてください!
H口
まず、最も大きな違いは花期です。
その年の気候によって前後はしますが、ヒラドツツジは4月中旬~5月上旬、サツキは5月上旬~6月中旬頃に咲きます。
今年は暖かいので、少し早まるかも知れませんね。
Y口
今年のヒラドツツジは、4月上旬からもう咲いていましたよね。他には?
H口
葉が違います。ヒラドツツジは5cm程度で柔らかく、サツキは1cm程度で硬い葉をしています。


あと、生長した時の木の高さも、ヒラドツツジは3~4m、サツキは1mくらいと差があるのですが、園内のヒラドツツジはサツキと同じくらいの高さに刈り込んでいますので、そこでは判別しづらいかも知れませんね。
まとめると、花の時期と葉の大きさで見分けるのが最も分かりやすいようです。
| 種類 | ヒラドツツジ | サツキ |
|---|---|---|
| 花の咲く時期 | 4月中旬~5月上旬 | 5月上旬~6月中旬頃 |
| 葉の様子 | 5cm程度で柔らかい | 1cm程度で硬い |
| 高さ | 3~4m | 1m |
葉が小さくて花期の早いキリシマツツジなどトラップも多いですが、万象園内に限って言えば、その名の通り5月に咲き誇っているのがサツキと思っていただければ間違いありません。
万象園内が最も華やかになる季節に
最後に、サツキやツツジを育てる上で気をつけていることを聞いてみました。
H口
花が終わったらすぐに剪定することですね。
サツキやツツジは、花が終わった後に生えてきた新芽に花芽をつけます。ですので、新芽が育った後に刈り込むと、花芽も一緒に切ってしまうので、翌年の花が少なくなってしまいます。
Y口
そうなんですね!知らなかった!
H口
あと、害虫にも気をつけています。
ベニモンアオリンガの幼虫が繁殖すると花芽を全部食べられますので、春から夏に3、4回薬剤を散布して予防しています。
以前この虫の餌食になったことがあり、花が咲かずに悔しい思いをしたことがありますので。
- 花が終わったらすぐに剪定する
- ベニモンアオリンガの幼虫が繁殖するので、春から夏に3、4回薬剤を散布して予防
Y口
忙しい中、ありがとうございました!
ツツジとサツキの違いまとめ
最後にもう一度、ツツジとサツキの違いをまとめます。
サツキは「サツキツツジ」と呼ばれ、サツキもツツジの一種だということでした。
種類によって花の咲く時期や葉、そして高さなどの違いがありますが、植物の種類としては同種ということです。
いつもは穏やかに微笑みながらのんびりと作業をしている(ように見える)H口さんですが、普段から園内の各所に細やかに目を配っていることがよく分かりました。さすがはプロの庭師さんですね!
これから満開のツツジとサツキで中津万象園内が最も華やかになる季節を迎えます。
ゴールデンウィークには、是非花の回廊を散策しにお越しくださいませ。








