2020.11.01 コラム 「ふゆの夏花火」のものがたり


地元のたくさんの人たちの想いをこめて

「ふゆの夏花火」が上がった!

冬至も近くなった十二月五日(土)、丸亀市南端に位置する郡家町の宝幢寺池(ほうどうじいけ)で約二千発の打ち上花火が上がりました。前宣伝なしのこのサプライズを企画したのは「讃岐お節隊実行委員会」の面々。
実行委員会は、白川勝さんを代表者とした14名の有志のメンバーで構成されています。月刊マルータ編集室は本番の前週、十一月末に某所で開かれた最終打ち合わせの様子を見学しました。

白川勝さん。普段は善通寺市で大企建設(株)の相談役をつとめる

の日は、メンバーと花火師の代表者などが参加。実行当日の安全確保、地元住民に迷惑をかけないような配慮、ボランティアの案内配置などが真剣に話し合われていました。メンバーには当然、未経験のことばかり。手探りにもかかわらず大変な熱意で綿密な打ち合わせが続きます。


「コロナが広がって夏祭りも花火も運動会も中止になって、子ども達の笑顔を見る機会が減りました。仲間のみんなに『何かやろう』と声をかけたのは、子ども達の笑顔をなんとか取り戻したかったからなんです。」と、白川さんがこの花火大会のきっかけを教えてくれました。委員会メンバーの積極的な呼びかけで、賛同の輪はみるみる広がり、二百社以上もの地元企業・団体の協賛も集まりました。


NPO未来ISSEYは病室の子ども達に動画で配信。みんな楽しんだかな?

「ふゆの夏花火」には地元の児童発達支援・放課後デイサービスなどの子ども達も一部、招かれました。また、NPO未来ISSEYでは、慢性疾患などで長期の入院生活を余儀なくされている子ども達にYouTubeで花火を見られるライブ配信をしました。

冷えた夜空、心に響く花火の音に人びとの歓声が上がります。子ども達の笑顔のために立ち上がった企画は、見る人の多くに暖かい火を灯す大成功となりました。次の企画をみんなで期待して待ちましょう。

 

「ふゆの夏花火」を動画でふたたび
見逃した、音だけ聞こえてた、もう一度見たい人に朗報です。讃岐お節隊実行委員会から、当日のYouTube動画がアップされました。

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WEBマルータ編集室
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