2025.04.07
コラム
中津万象園賛助会員が語る「中津万象園のここが凄い、こう使いたい」
第2回:スタジオ仁 高岡 仁さん(75)

――丸亀市内の8小学校、1中学校の学校カメラマンとして親しまれている高岡さんですが、カメラマンになられたきっかけは?
高岡 高校時代(観音寺商業)は、当初野球部に所属していましたが、高3の時に写真部に転籍して野球の写真を撮り始めたのがカメラとの出会いです。高校卒業後、大阪で昼間働きながら夜間の写真学校に通い、観音寺に帰って地元の写真館に就職しました。しかし、技術の未熟さを痛感、24歳の頃に横浜のエクボスタジオで今井イサオ先生のアシスタントをしながら本格的にスタジオ写真の仕事を学び直し、再び香川に帰ってきました。
――その頃から丸亀でお仕事を?
高岡 そうですね。縁もゆかりもなかった丸亀ですが、城西町のテナントを借りて開業しました。当時丸亀ではサニーマートさんやモトキの靴屋さんの写真を撮っていましたが、仕事のほとんどは地元の観音寺。高速道路もない時代に、丸亀と観音寺を行ったり来たりするのは大変でした。
――中津万象園との出会いは?
高岡 当初は丸亀での仕事がほとんど無い中で、JCやロータリークラブに入って人間関係を広げていき、少しずつ丸亀での仕事も増えていきました。その過程で現中津万象園保勝会理事長の眞鍋雅彦さんと知り合い、商工会議所の観光部会でともに活動する中で、中津万象園での活動を知り、賛助会にも入らせていただきました。眞鍋さんの叔父さんの奥さんが高校の同級生だったりと不思議なご縁もあり、長い間懇意にさせていただいています。万象園では、園内での催しのスナップ写真や、丸亀美術館で特別展をする際に作品写真を撮影していますね。
――カメラマンの高岡さんから見て、万象園内のオススメ撮影ポイントは?
高岡 とても美しい庭園ですから、四季折々の風景をバックに撮ればどこも絵になりますよ。でも、朱塗りの太鼓橋で撮るのはプロでも意外と難しいんです。カメラ初心者の方でも「映える」写真が撮れるお勧めスポットは、やっぱり鳥居回廊でしょうね。朱塗りの鳥居と竹林を入れて空に向けて撮影すれば、とてもダイナミックな構図になります。今はスマホで簡単に綺麗な写真が撮れますから、皆さんぜひチャレンジしてみてください。私たちカメラマンにとっては死活問題なのですが(笑)
――高岡さんも賛助会員として鳥居を寄進してくださり、ありがとうございます。そんな高岡さんが「万象園のここが凄い!」と思うポイントは?
高岡 中讃地域では指折りのロケーションであることは、結婚式の前撮りや成人式の振り袖撮影の多さからも皆が認めるところだと思います。こう言ったら失礼かもしれませんが、万象園は広すぎないところが、撮影する側、される側双方にとって凄くメリットなんです。水鳥や鯉が泳ぐ池と8つの島々を中心に、周辺には美しく手入れされた松林が広がり、四季折々の花が咲く木々の間には鳥居回廊や太鼓橋、飛び石、茅葺き屋根のお茶室などが点在する。それらを小一時間で回れ、視界を遮る邪魔な建物も少ない。写りこむ人も少ない(笑)。こんなに和装の撮影に適した場所は、滅多にありません。一般にあまり知られていないのはもったいないですね。
――そう言ってくださるのは嬉しい限りです。高岡さんには、4月に稲荷社の神事も撮影していただく予定になっています。今後ともよろしくお願いいたします。最後に、今後の目標をお伺いしても?
歴史的な建造物のみならず,現代的な利用場面においても様々なシチュエーションに対応できる施設を備えているのが丸亀万象園の強みだと感じています。その利点を広く認知していただければ、リピーターを含めて利用者も増えるように思います。
管理された美しい大名庭園で食事やお茶が気軽にできるのみならず、様々な会合の場としても利用できる施設は希少価値が高いように思います。
日本の伝統文化は茶道のみならず、華道・書道・日本画・俳句・和歌・邦楽等々、幅広く多岐に渡っています。そのような伝統文化を気軽に楽しめる文化施設として、イベントを定期的に開催するのも良いと思います。
次世代の文化の担い手である若い世代にも足を運んで貰えるように、様々なSNSを通じて魅力を発信するのも一つの手段ではないでしょうか。


第2回:スタジオ仁 高岡 仁さん(75)

――丸亀市内の8小学校、1中学校の学校カメラマンとして親しまれている高岡さんですが、カメラマンになられたきっかけは?
高岡 高校時代(観音寺商業)は、当初野球部に所属していましたが、高3の時に写真部に転籍して野球の写真を撮り始めたのがカメラとの出会いです。高校卒業後、大阪で昼間働きながら夜間の写真学校に通い、観音寺に帰って地元の写真館に就職しました。しかし、技術の未熟さを痛感、24歳の頃に横浜のエクボスタジオで今井イサオ先生のアシスタントをしながら本格的にスタジオ写真の仕事を学び直し、再び香川に帰ってきました。
――その頃から丸亀でお仕事を?
高岡 そうですね。縁もゆかりもなかった丸亀ですが、城西町のテナントを借りて開業しました。当時丸亀ではサニーマートさんやモトキの靴屋さんの写真を撮っていましたが、仕事のほとんどは地元の観音寺。高速道路もない時代に、丸亀と観音寺を行ったり来たりするのは大変でした。
――中津万象園との出会いは?
高岡 当初は丸亀での仕事がほとんど無い中で、JCやロータリークラブに入って人間関係を広げていき、少しずつ丸亀での仕事も増えていきました。その過程で現中津万象園保勝会理事長の眞鍋雅彦さんと知り合い、商工会議所の観光部会でともに活動する中で、中津万象園での活動を知り、賛助会にも入らせていただきました。眞鍋さんの叔父さんの奥さんが高校の同級生だったりと不思議なご縁もあり、長い間懇意にさせていただいています。万象園では、園内での催しのスナップ写真や、丸亀美術館で特別展をする際に作品写真を撮影していますね。
――カメラマンの高岡さんから見て、万象園内のオススメ撮影ポイントは?
高岡 とても美しい庭園ですから、四季折々の風景をバックに撮ればどこも絵になりますよ。でも、朱塗りの太鼓橋で撮るのはプロでも意外と難しいんです。カメラ初心者の方でも「映える」写真が撮れるお勧めスポットは、やっぱり鳥居回廊でしょうね。朱塗りの鳥居と竹林を入れて空に向けて撮影すれば、とてもダイナミックな構図になります。今はスマホで簡単に綺麗な写真が撮れますから、皆さんぜひチャレンジしてみてください。私たちカメラマンにとっては死活問題なのですが(笑)
――高岡さんも賛助会員として鳥居を寄進してくださり、ありがとうございます。そんな高岡さんが「万象園のここが凄い!」と思うポイントは?
高岡 中讃地域では指折りのロケーションであることは、結婚式の前撮りや成人式の振り袖撮影の多さからも皆が認めるところだと思います。こう言ったら失礼かもしれませんが、万象園は広すぎないところが、撮影する側、される側双方にとって凄くメリットなんです。水鳥や鯉が泳ぐ池と8つの島々を中心に、周辺には美しく手入れされた松林が広がり、四季折々の花が咲く木々の間には鳥居回廊や太鼓橋、飛び石、茅葺き屋根のお茶室などが点在する。それらを小一時間で回れ、視界を遮る邪魔な建物も少ない。写りこむ人も少ない(笑)。こんなに和装の撮影に適した場所は、滅多にありません。一般にあまり知られていないのはもったいないですね。
――そう言ってくださるのは嬉しい限りです。高岡さんには、4月に稲荷社の神事も撮影していただく予定になっています。今後ともよろしくお願いいたします。最後に、今後の目標をお伺いしても?
歴史的な建造物のみならず,現代的な利用場面においても様々なシチュエーションに対応できる施設を備えているのが丸亀万象園の強みだと感じています。その利点を広く認知していただければ、リピーターを含めて利用者も増えるように思います。
管理された美しい大名庭園で食事やお茶が気軽にできるのみならず、様々な会合の場としても利用できる施設は希少価値が高いように思います。
日本の伝統文化は茶道のみならず、華道・書道・日本画・俳句・和歌・邦楽等々、幅広く多岐に渡っています。そのような伝統文化を気軽に楽しめる文化施設として、イベントを定期的に開催するのも良いと思います。
次世代の文化の担い手である若い世代にも足を運んで貰えるように、様々なSNSを通じて魅力を発信するのも一つの手段ではないでしょうか。
