2025.12.22
コラム
中津万象園賛助会員が語る「中津万象園のここが凄い、こう使いたい」
第8回 丸亀市住みます芸人 大木 亀丸さん

――今回は、丸亀市住みます芸人で、中津万象園賛助会員の大木亀丸さんにお話を伺います。
大木亀丸さんには、以前もマルータ誌上で真鍋理事長と対談していただくなど、当園の情報発信の面では色々とご尽力いただいております。今回は、万象園ファンとしてのご意見をお聞かせいただけたら嬉しいです。
亀丸 いつも会社の社長さんとかが出ているコーナーなので恐縮です。僕なんかでいいんでしょうか?
――亀丸さんは中津万象園賛助会員として万象園の振興に寄与されていますし、テレビ番組やYouTubeチャンネルのロケでも万象園を使っていただき、貢献度で言えばトップクラスです。むしろ真っ先にお呼びしたかったくらいですよ。何より、亀丸さんは子どもの頃からこの辺りで遊んでいたと伺っていますが。
亀丸 厳密に言うと遊んでいたのは裏のグラウンドですが……。園内に初めて入ったのは住みます芸人として丸亀に帰ってきてからなので、ほんの6年前です。なので、あまり偉そうなことは言えないのですが、地元の多くの方がかつての僕と同じように「あるのは知ってるけど入ったことがない」状態なのが、本当にもったいないです。
――初来園以降はこれまでの負債を返済するがごとく何度も来ていただいていますが(笑)、亀丸さんにとって万象園の魅力は?
亀丸 京極のお殿様が愛した美しい庭は、歴史ファンのみならず誰もが楽しめる場所だと思います。何しろ、美的センスのカケラもない僕が楽しんでいるくらいですから(笑) そこで鯉の餌やりや石投げ地蔵、日曜日のお茶室も体験でき、隣りの丸亀うちわミュージアムでうちわ作りもできる。人それぞれにいろんな楽しみ方ができるレジャースポットだと思います。
――純粋に庭園巡りを楽しんでくださっているのが何より嬉しいです。特におすすめのスポットや季節などはありますか?
亀丸 紅白の梅の花が咲く早春がオススメですね。
――意外とマニアックなところを突いてきましたね!
亀丸 決して派手ではないものの儚く美しい梅の花と、背景に広がる広大な松林のコントラストには、日本庭園の侘び寂びを感じます。そこにメジロが飛んできた時は、映え写真を撮るシャッターチャンスです!
――普段、「F持ちなのでスタートが…」とか「モーターの素性がイマイチで…」とか言ってる人とは思えないですね!いや、いい意味で!
亀丸 おかげさまで、ボートレースの仕事で全国の色んな施設へ呼んでいただけるようになりましたので、時間があれば勉強も兼ねて周辺の観光地へ行くようにしています。そこで得た知識や経験を、自分のお笑い人力車や、地元丸亀の観光振興に活かせたらいいな、と思って。

――いやもう、住みます芸人の鑑じゃないですか!亀丸さんのその誠実さが、地元の皆さんやボートレースファンに愛されている要因なのでしょうね。
そんな全国の観光地に行きまくっている亀丸さんから見て、もっとこうしたら万象園も良くなるのに、というご提言はありますか?
亀丸 オリジナルのスイーツは欲しいですね。折角日本最古の煎茶席があるのですから、煎茶と抹茶のスイーツがあると、浜街道をドライブしている若い人たちも立ち寄りやすいんじゃないでしょうか。僕も行った先々で食べたスイーツをSNSに上げたりしていますし、需要はあると思います。
――売店で地元の銘菓は売っていますが、おまんじゅう系が多いですしね。ご年配向けの商品に偏っている傾向は確かにあります。
亀丸 売店で言うと、オリジナルグッズがもっと増えたら嬉しいですね。先日直島に行った時、買うつもりもなかった「I♥︎湯」タオルをつい勢いで買っちゃいましたが、観光客はみんなだいたいそんな感じだと思います。旅の思い出になる、ちょっと面白いユニークなアイテムがあると勢いで買っちゃいます(笑)
――丸亀城の観光案内所にも、面白おかしい系のアイテムが結構ありますもんね。胸の部分に文字で「バルビゾン派」と書いただけのTシャツとか作ろうかな。
亀丸 それは売れるかどうか、僕からは何とも言えませんが(笑)
――さすがお笑いのプロは厳しい!
亀丸 僕のことをめっちゃ面白い人みたいに言うの、やめてくれますか(笑)
――天守で単独ライブをやったり、毎年フェスを開催している人が何をおっしゃいますやら。
亀丸 その毎年やっている「カメフェス」も、記念すべき第1回目は万象園さんの野外ステージ「コロボックル」で開催しました。その節は大変お世話になりました。
――あの時は、石村嘉成さんの個展とのコラボ企画もできて、こちらも様々な可能性や改善点を見出すことができ、充実したイベントになりました。
亀丸 最高のロケーションですし、出演者の皆さんも喜ばれていましたよ。普段使われていないのが本当にもったいない施設だと思います。コロボックルの活用も、万象園の活性化には重要なピースかと。僕のような部外者でも格安で借りられることを、皆さんご存知ないのでは?
――それはあると思います。もし亀丸さんがコロボックルを使ってまた何かやるとすれば、どんなことを?
亀丸 親子で参加できるイベントがいいですね。コロナ以降、多くの学校の運動会が規模縮小で父母が参加できなくなり、子を持つ親としては寂しい気持ちしかありません。何か親子で参加できるイベントをやりたいですね。それこそ、あの広さがあれば運動会もできますよね。
――万象園内も使うとなると、もっと可能性が広がりますね。
亀丸 広い万象園は、体験型のレジャーにはもってこいだと思うんですよね。謎解きとかスタンプラリーとかなら、親子でも楽しめます。そもそも子どもが行くレジャースポットは、基本は親に連れられてくる場所ですからね。それに、子どもの頃に行ったことがない所には、大人になってもあまり行かないように思います。なので、子どもの頃に楽しかったイメージを持たせることは、これから先の万象園にとっても大事なんじゃないかと。
――幼少期からお父さんとボートレース場に行っていた人だけあって説得力があります!正直言うと「八景池でボートレースをしたい」とか言い出すと思ってツッコむ準備をしていたのに、至極真っ当なご意見で感服いたしました。
亀丸 僕もちゃんと考えてますよ!そうだ、うちわミュージアムやボートレース場とのコラボも楽しいんじゃないでしょうか?それこそスタンプラリーとかで。イベントの司会進行に僕を使っていただけたら、なお楽しいですね!
――こっそりお安く請けてくれるなら考えます。
亀丸 すみません、吉本興業の会計は今クリーンになっていますので、ちゃんとマネージャーを通してください(笑)
――ケチ!(笑)ところでコラボといえば、丸亀市とのコラボで、丸亀城の天守と中津万象園の共通入場券が販売されています。亀丸さんも普段は人力車の運行で丸亀城に常駐していますし、両方を行き来する機会が誰よりも多い方です。最後に何かPRメッセージをお願いします。

亀丸 丸亀城は京極のお殿様のお屋敷があった場所で、中津万象園はその別邸です。繰り返しになりますが、歴史好きならもちろん、そうでない方も絶対に両方とも行く価値があります。そのためには城泊をご利用いただくのが最高なのですが、ちょっとお高い!そう思っている皆さんにも、この共通チケットなら格安で両方お楽しみいただけます。午前中に天守にのぼって眺望を楽しんだ後、僕の人力車に乗ってお城の周囲から石垣の美を堪能し、万象園に移動して懐風亭でランチに舌鼓を打ち、昼からゆっくりと大名庭園を周る、なんてプランもオススメです。
この記事が出る直後の令和8年1月1日には、丸亀城大手門広場で新春初笑いライブを開催します。万象園もお正月から開いていますので、僕のライブの後は万象園の三社詣りで初詣をして、ぜひ丸亀のお正月を満喫してください!

第8回 丸亀市住みます芸人 大木 亀丸さん

――今回は、丸亀市住みます芸人で、中津万象園賛助会員の大木亀丸さんにお話を伺います。
大木亀丸さんには、以前もマルータ誌上で真鍋理事長と対談していただくなど、当園の情報発信の面では色々とご尽力いただいております。今回は、万象園ファンとしてのご意見をお聞かせいただけたら嬉しいです。
亀丸 いつも会社の社長さんとかが出ているコーナーなので恐縮です。僕なんかでいいんでしょうか?
――亀丸さんは中津万象園賛助会員として万象園の振興に寄与されていますし、テレビ番組やYouTubeチャンネルのロケでも万象園を使っていただき、貢献度で言えばトップクラスです。むしろ真っ先にお呼びしたかったくらいですよ。何より、亀丸さんは子どもの頃からこの辺りで遊んでいたと伺っていますが。
亀丸 厳密に言うと遊んでいたのは裏のグラウンドですが……。園内に初めて入ったのは住みます芸人として丸亀に帰ってきてからなので、ほんの6年前です。なので、あまり偉そうなことは言えないのですが、地元の多くの方がかつての僕と同じように「あるのは知ってるけど入ったことがない」状態なのが、本当にもったいないです。
――初来園以降はこれまでの負債を返済するがごとく何度も来ていただいていますが(笑)、亀丸さんにとって万象園の魅力は?
亀丸 京極のお殿様が愛した美しい庭は、歴史ファンのみならず誰もが楽しめる場所だと思います。何しろ、美的センスのカケラもない僕が楽しんでいるくらいですから(笑) そこで鯉の餌やりや石投げ地蔵、日曜日のお茶室も体験でき、隣りの丸亀うちわミュージアムでうちわ作りもできる。人それぞれにいろんな楽しみ方ができるレジャースポットだと思います。
――純粋に庭園巡りを楽しんでくださっているのが何より嬉しいです。特におすすめのスポットや季節などはありますか?
亀丸 紅白の梅の花が咲く早春がオススメですね。
――意外とマニアックなところを突いてきましたね!
亀丸 決して派手ではないものの儚く美しい梅の花と、背景に広がる広大な松林のコントラストには、日本庭園の侘び寂びを感じます。そこにメジロが飛んできた時は、映え写真を撮るシャッターチャンスです!
――普段、「F持ちなのでスタートが…」とか「モーターの素性がイマイチで…」とか言ってる人とは思えないですね!いや、いい意味で!
亀丸 おかげさまで、ボートレースの仕事で全国の色んな施設へ呼んでいただけるようになりましたので、時間があれば勉強も兼ねて周辺の観光地へ行くようにしています。そこで得た知識や経験を、自分のお笑い人力車や、地元丸亀の観光振興に活かせたらいいな、と思って。

――いやもう、住みます芸人の鑑じゃないですか!亀丸さんのその誠実さが、地元の皆さんやボートレースファンに愛されている要因なのでしょうね。
そんな全国の観光地に行きまくっている亀丸さんから見て、もっとこうしたら万象園も良くなるのに、というご提言はありますか?
亀丸 オリジナルのスイーツは欲しいですね。折角日本最古の煎茶席があるのですから、煎茶と抹茶のスイーツがあると、浜街道をドライブしている若い人たちも立ち寄りやすいんじゃないでしょうか。僕も行った先々で食べたスイーツをSNSに上げたりしていますし、需要はあると思います。
――売店で地元の銘菓は売っていますが、おまんじゅう系が多いですしね。ご年配向けの商品に偏っている傾向は確かにあります。
亀丸 売店で言うと、オリジナルグッズがもっと増えたら嬉しいですね。先日直島に行った時、買うつもりもなかった「I♥︎湯」タオルをつい勢いで買っちゃいましたが、観光客はみんなだいたいそんな感じだと思います。旅の思い出になる、ちょっと面白いユニークなアイテムがあると勢いで買っちゃいます(笑)
――丸亀城の観光案内所にも、面白おかしい系のアイテムが結構ありますもんね。胸の部分に文字で「バルビゾン派」と書いただけのTシャツとか作ろうかな。
亀丸 それは売れるかどうか、僕からは何とも言えませんが(笑)
――さすがお笑いのプロは厳しい!
亀丸 僕のことをめっちゃ面白い人みたいに言うの、やめてくれますか(笑)
――天守で単独ライブをやったり、毎年フェスを開催している人が何をおっしゃいますやら。
亀丸 その毎年やっている「カメフェス」も、記念すべき第1回目は万象園さんの野外ステージ「コロボックル」で開催しました。その節は大変お世話になりました。
――あの時は、石村嘉成さんの個展とのコラボ企画もできて、こちらも様々な可能性や改善点を見出すことができ、充実したイベントになりました。
亀丸 最高のロケーションですし、出演者の皆さんも喜ばれていましたよ。普段使われていないのが本当にもったいない施設だと思います。コロボックルの活用も、万象園の活性化には重要なピースかと。僕のような部外者でも格安で借りられることを、皆さんご存知ないのでは?
――それはあると思います。もし亀丸さんがコロボックルを使ってまた何かやるとすれば、どんなことを?
亀丸 親子で参加できるイベントがいいですね。コロナ以降、多くの学校の運動会が規模縮小で父母が参加できなくなり、子を持つ親としては寂しい気持ちしかありません。何か親子で参加できるイベントをやりたいですね。それこそ、あの広さがあれば運動会もできますよね。
――万象園内も使うとなると、もっと可能性が広がりますね。
亀丸 広い万象園は、体験型のレジャーにはもってこいだと思うんですよね。謎解きとかスタンプラリーとかなら、親子でも楽しめます。そもそも子どもが行くレジャースポットは、基本は親に連れられてくる場所ですからね。それに、子どもの頃に行ったことがない所には、大人になってもあまり行かないように思います。なので、子どもの頃に楽しかったイメージを持たせることは、これから先の万象園にとっても大事なんじゃないかと。
――幼少期からお父さんとボートレース場に行っていた人だけあって説得力があります!正直言うと「八景池でボートレースをしたい」とか言い出すと思ってツッコむ準備をしていたのに、至極真っ当なご意見で感服いたしました。
亀丸 僕もちゃんと考えてますよ!そうだ、うちわミュージアムやボートレース場とのコラボも楽しいんじゃないでしょうか?それこそスタンプラリーとかで。イベントの司会進行に僕を使っていただけたら、なお楽しいですね!
――こっそりお安く請けてくれるなら考えます。
亀丸 すみません、吉本興業の会計は今クリーンになっていますので、ちゃんとマネージャーを通してください(笑)
――ケチ!(笑)ところでコラボといえば、丸亀市とのコラボで、丸亀城の天守と中津万象園の共通入場券が販売されています。亀丸さんも普段は人力車の運行で丸亀城に常駐していますし、両方を行き来する機会が誰よりも多い方です。最後に何かPRメッセージをお願いします。

亀丸 丸亀城は京極のお殿様のお屋敷があった場所で、中津万象園はその別邸です。繰り返しになりますが、歴史好きならもちろん、そうでない方も絶対に両方とも行く価値があります。そのためには城泊をご利用いただくのが最高なのですが、ちょっとお高い!そう思っている皆さんにも、この共通チケットなら格安で両方お楽しみいただけます。午前中に天守にのぼって眺望を楽しんだ後、僕の人力車に乗ってお城の周囲から石垣の美を堪能し、万象園に移動して懐風亭でランチに舌鼓を打ち、昼からゆっくりと大名庭園を周る、なんてプランもオススメです。
この記事が出る直後の令和8年1月1日には、丸亀城大手門広場で新春初笑いライブを開催します。万象園もお正月から開いていますので、僕のライブの後は万象園の三社詣りで初詣をして、ぜひ丸亀のお正月を満喫してください!

