2025.12.18
コラム
【再掲】さぬき浜街道・祝4車線全線開通
2025年6月号の月刊マルータの巻頭特集は「さぬき浜街道」でした。その時は第二トンネル開通まででしたが、いよいよ全線開通となります。今回それにちなんでウエブサイトにて6月号巻頭企画の全文をアップいたします。
さぬき浜街道は一部有料だった
五色台トンネルに新たなトンネルが開通したのを機に、さぬき浜街道について経緯や利便性について考えてみました。2011年まで(意外と最近)有料道路だったのですが料金所が完成した当時の姿も、見つけることができました。

資料提供:香川県土木部道路課
壮大なプロジェクト
「瀬戸大橋通り」「臨海産業道路」など違う名前を持っていたり、どこから始まってどこで終わるのか人によって意見はいろいろなこの道路。今もモザイク状に開発が進められていてウォッチャーとしては楽しみな存在です。その中でも「大物」が今回開通したトンネルですね。このトンネル周辺の全線4車線化は2025年末まで待つことになります。五色台トンネルの最初の開通は1981年。ここだけみても足掛け44年で完成形になるという壮大なプロジェクトだったんですね。
周辺施設は特筆もの
この路線って他の主要幹線道路に比べて周辺施設もすごく充実しています。高松駅前周辺、うみまち商店街、香西イオン、香西港の運動公園、レクザムスタジアム、番の州野球場からコンビナート、瀬戸大橋公園、宇多津浜エリアには水族館とイオンタウン宇多津、丸亀は造船と工業地帯、中津万象園から海岸寺、近代化産業遺産・登録有形文化財の宝庫、JR多度津工場。さらに年2日のみ営業で有名なJR津島の宮駅。これらの周辺にはたくさんの商業施設、店舗がずらりと並んでいます。大動脈としての役割だけでなくもはや浜街道カルチャーと呼びたくなるようなチカラがみなぎっている状態ですね。
この特集を読んでいただいて改めてさぬき浜街道の動向に着目してみると面白いと思います。
巻頭特集:さぬき浜街道

2025年3月28日、坂出市の新五色台トンネルが開通しました。新しいトンネルというのは、大した用がなくても、遠回りでも、わざわざ「通りたい」ものです。この心踊る「ちょっとしたウキウキ」が今回の特集のきっかけとなりました。
もうすぐ完全4車線へ
この工事の目的を簡単に説明すると、「元は有料道路だったこの道が2011年に無料化された後、交通量が急増したため4車線化工事が進められていて、全線開通は2025年内を目指している」といったところです。この全線開通により、車両の通行がよりスムーズになって物流の効率化が期待できるそうです。

嗚呼懐かしの有料道路
今は一般道として、みんなが便利に活用している五色台トンネルですが、14年前まであの道は有料道路でした。坂出のあの辺り出身の友人に昔のことを聞いてみると、「片道20円支払って自転車で通ったことがある」と言っていました。「あの坂を?自転車で?」と、軽く驚きながら尋ねると、「行きは倹約して王越の道を通ったけど、ものすごく遠かったから帰りは有料を通った」と。王越(おおごし)の海岸線は最高に景色がいいけれど、確かに遠いかもしれない。

青が王越海岸線ルート、赤がさぬき浜街道ルート(出展:国土地理院地図に編集室が加筆)
大越の海岸線、地図で見ると引く
そう言われると気になり、地図で距離を見てみました。ハローズ坂出林田店からイオンモール高松(いわゆる香西のイオン)までで検索すると…。今のさぬき浜街道ルートだと12.5km(車で約17分)、王越の海岸線経由だと23.4km(車で約33分)。
確かに海岸線がぐねぐね。坂出の林田から香西まで30分以上かかっていたんですか。もうすっかり「高松なんて大した距離じゃない」と勘違いしていました。すみません。
なんか急に道路づくりに関わる皆さまに感謝の意を表したくなりました。本当にありがとうございます。
今度は「さぬき浜街道という道路」が気になりはじめ、ちょっと調べてみました。

え?そんなに広かったの
さぬき浜街道、略して浜街道。建設途中の頃は「臨海産業道路」と呼ばれていたのが、1期区間の完成と瀬戸大橋開通を記念して愛称を募集して「さぬき浜街道」になったそうです。この道路はどこからどこまでが浜街道なんでしょう。

「坂出の林田から多度津くらいまでじゃないの」「え?高松も入るやろ」「詫間も入るん違うかな」と、意見は様々…。公式な記録によると、「起点は高松市寿町一丁目の交差点から終点は観音寺市豊浜町姫浜」とあります。どうやら高松駅近くのすき屋や釜あげうどん岡じまの交差点から三豊総合病院のそばの交差点のようです。距離にして約62.3km、思ったよりずっと広範囲。

やっぱり出来たのは高度成長期だった
さぬき浜街道の整備が始まったのは1967年。その頃の日本は高度成長期です。香川県でも11号線の交通量が過剰になり、渋滞が深刻化していました。その対策として高松市街と坂出の工業地域を最短距離でつなぐ「五色台トンネル」計画が決まりました。
さらに当時は瀬戸大橋開通も控えていたので、さぬき浜街道は瀬戸大橋のアクセス道路としての役割もありました。とはいえ工事費は莫大です。そこで考えられたのが「有料道路」だったということです。
粛々と便利になる浜街道
今年は坂出―生島が全線開通ですが、3年前に多度津のトンネルが開通したのも記憶に新しいところです。 詫間在住の後輩に「トンネルどうよ?」と聞いてみたところ、「前は海岸寺の道が唯一のルートだったので、事故が起こると何時間も足止め食らってました。迂回する道ができて、ほんと助かりますー」との事。うん、やっぱり世の中便利になりましたよ。
香川県の道路計画
いろいろ調べていると、香川県の道路計画を目にしました。これが意外と面白い。県の資料だと南海トラフ地震への対応なんかも書いてあります。
あと「○○市 道路計画」で身近な道路計画がわかるのもなんか嬉しい。都市計画って10年単位なんですよねぇ。気がついたら進んでるところが面白い。道路計画に興味がある人はぜひ見てみてくださいね。
取材協力:香川県土木部道路課
この記事を書いた人

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月刊マルータ発行人。未年、動物占い「頼られると嬉しいひつじ」。だが実際は頼りない。
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資料提供:香川県土木部道路課
壮大なプロジェクト
「瀬戸大橋通り」「臨海産業道路」など違う名前を持っていたり、どこから始まってどこで終わるのか人によって意見はいろいろなこの道路。今もモザイク状に開発が進められていてウォッチャーとしては楽しみな存在です。その中でも「大物」が今回開通したトンネルですね。このトンネル周辺の全線4車線化は2025年末まで待つことになります。五色台トンネルの最初の開通は1981年。ここだけみても足掛け44年で完成形になるという壮大なプロジェクトだったんですね。
周辺施設は特筆もの
この路線って他の主要幹線道路に比べて周辺施設もすごく充実しています。高松駅前周辺、うみまち商店街、香西イオン、香西港の運動公園、レクザムスタジアム、番の州野球場からコンビナート、瀬戸大橋公園、宇多津浜エリアには水族館とイオンタウン宇多津、丸亀は造船と工業地帯、中津万象園から海岸寺、近代化産業遺産・登録有形文化財の宝庫、JR多度津工場。さらに年2日のみ営業で有名なJR津島の宮駅。これらの周辺にはたくさんの商業施設、店舗がずらりと並んでいます。大動脈としての役割だけでなくもはや浜街道カルチャーと呼びたくなるようなチカラがみなぎっている状態ですね。
この特集を読んでいただいて改めてさぬき浜街道の動向に着目してみると面白いと思います。
巻頭特集:さぬき浜街道

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もうすぐ完全4車線へ
この工事の目的を簡単に説明すると、「元は有料道路だったこの道が2011年に無料化された後、交通量が急増したため4車線化工事が進められていて、全線開通は2025年内を目指している」といったところです。この全線開通により、車両の通行がよりスムーズになって物流の効率化が期待できるそうです。

嗚呼懐かしの有料道路
今は一般道として、みんなが便利に活用している五色台トンネルですが、14年前まであの道は有料道路でした。坂出のあの辺り出身の友人に昔のことを聞いてみると、「片道20円支払って自転車で通ったことがある」と言っていました。「あの坂を?自転車で?」と、軽く驚きながら尋ねると、「行きは倹約して王越の道を通ったけど、ものすごく遠かったから帰りは有料を通った」と。王越(おおごし)の海岸線は最高に景色がいいけれど、確かに遠いかもしれない。

青が王越海岸線ルート、赤がさぬき浜街道ルート(出展:国土地理院地図に編集室が加筆)
大越の海岸線、地図で見ると引く
そう言われると気になり、地図で距離を見てみました。ハローズ坂出林田店からイオンモール高松(いわゆる香西のイオン)までで検索すると…。今のさぬき浜街道ルートだと12.5km(車で約17分)、王越の海岸線経由だと23.4km(車で約33分)。
確かに海岸線がぐねぐね。坂出の林田から香西まで30分以上かかっていたんですか。もうすっかり「高松なんて大した距離じゃない」と勘違いしていました。すみません。
なんか急に道路づくりに関わる皆さまに感謝の意を表したくなりました。本当にありがとうございます。
今度は「さぬき浜街道という道路」が気になりはじめ、ちょっと調べてみました。

え?そんなに広かったの
さぬき浜街道、略して浜街道。建設途中の頃は「臨海産業道路」と呼ばれていたのが、1期区間の完成と瀬戸大橋開通を記念して愛称を募集して「さぬき浜街道」になったそうです。この道路はどこからどこまでが浜街道なんでしょう。

「坂出の林田から多度津くらいまでじゃないの」「え?高松も入るやろ」「詫間も入るん違うかな」と、意見は様々…。公式な記録によると、「起点は高松市寿町一丁目の交差点から終点は観音寺市豊浜町姫浜」とあります。どうやら高松駅近くのすき屋や釜あげうどん岡じまの交差点から三豊総合病院のそばの交差点のようです。距離にして約62.3km、思ったよりずっと広範囲。

やっぱり出来たのは高度成長期だった
さぬき浜街道の整備が始まったのは1967年。その頃の日本は高度成長期です。香川県でも11号線の交通量が過剰になり、渋滞が深刻化していました。その対策として高松市街と坂出の工業地域を最短距離でつなぐ「五色台トンネル」計画が決まりました。
さらに当時は瀬戸大橋開通も控えていたので、さぬき浜街道は瀬戸大橋のアクセス道路としての役割もありました。とはいえ工事費は莫大です。そこで考えられたのが「有料道路」だったということです。
粛々と便利になる浜街道
今年は坂出―生島が全線開通ですが、3年前に多度津のトンネルが開通したのも記憶に新しいところです。 詫間在住の後輩に「トンネルどうよ?」と聞いてみたところ、「前は海岸寺の道が唯一のルートだったので、事故が起こると何時間も足止め食らってました。迂回する道ができて、ほんと助かりますー」との事。うん、やっぱり世の中便利になりましたよ。
香川県の道路計画
いろいろ調べていると、香川県の道路計画を目にしました。これが意外と面白い。県の資料だと南海トラフ地震への対応なんかも書いてあります。
あと「○○市 道路計画」で身近な道路計画がわかるのもなんか嬉しい。都市計画って10年単位なんですよねぇ。気がついたら進んでるところが面白い。道路計画に興味がある人はぜひ見てみてくださいね。
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